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「板金塗装」って言われても、正直よくわからない…そんな方のための用語集です。
修理工場で説明を受けたとき、「パテ」「サフェーサー」「調色」など、聞き慣れない言葉が出てきて困った経験はありませんか?
年間600台以上の修理で、お客様からよく聞かれる用語を中心に、専門用語を使わずに解説します。
基本用語
板金塗装ばんきんとそう必須
+わかりやすく言うと
車のボディにできた凹みやキズを、形を直して(板金)、色を塗って(塗装)元通りにする作業のこと。「板金」と「塗装」は別の作業ですが、セットで行うことがほとんどなので、まとめて「板金塗装」と呼ばれています。
職人の補足
お客様から「板金だけお願いします」と言われることがありますが、形を直したら塗装しないと見た目が悪いですし、錆びの原因にもなります。基本的にセットと考えてください。
板金ばんきん
+わかりやすく言うと
車のボディ(金属の板)の凹みや歪みを、叩いたり引っ張ったりして元の形に戻す作業のこと。「板金」という言葉には「金属の板」という意味と「形を直す作業」という意味の両方があります。
職人の補足
ただ叩けばいいわけじゃないんです。鉄板は叩くと伸びる性質がある。どこを、どの順番で、どのくらいの力で叩くか。これを間違えると、凹みは直っても別の場所が膨らんでしまう。「鉄板と会話する」なんて言いますが、本当にそんな感覚です。
塗装とそう
+わかりやすく言うと
車のボディに色を塗って、元の見た目に戻す作業のこと。単に色を塗るだけでなく、何層にも塗り重ねて、最後にクリア(透明な保護層)で仕上げます。
よくある質問
Q. なぜ何層も塗るの?
A. 1層目(下地)は密着性を高めるため、2層目(色)は発色のため、3層目(クリア)は保護と艶出しのため。それぞれ役割が違うんです。
デントリペアでんとりぺあ
+わかりやすく言うと
塗装を剥がさずに、裏側から専用工具で押し出して凹みを直す方法。小さな凹み(雹害やドアパンチなど)に有効で、塗装しないので費用を抑えられます。
職人の補足
塗装が剥げていない小さな凹みならデントリペアが安くて早い。ただし、エッジ(角)がある凹みや、塗装にヒビが入っている場合は板金塗装が必要です。
| デントリペア | 板金塗装 | |
|---|---|---|
| 塗装 | 不要 | 必要 |
| 費用 | 安い | 高め |
| 対応範囲 | 小さな凹み | ほぼすべて |
| 作業時間 | 数時間 | 数日〜 |
フレーム修正ふれーむしゅうせい重要
+わかりやすく言うと
車の「骨格」にあたる部分が歪んでしまった場合に、専用の機械(フレーム修正機)を使ってミリ単位で元の形に戻す作業。大きな事故でボディの内部まで損傷した場合に必要になります。
職人の補足
フレームが歪んだまま乗ると、まっすぐ走らなかったり、タイヤが偏って減ったりします。安全に直結する重要な作業なので、認証工場でないとできない場合もあります。うちは九州運輸局認証工場(1-2887)なので対応可能です。
よくある質問
Q. フレーム修正が必要かどうか、どうやってわかる?
A. 外から見ただけではわかりません。専用の測定器で計測して初めてわかります。「見た目は大したことないのに高い」と言われることもありますが、見えない部分の損傷が原因のことが多いです。
板金の工程
外板板金がいばんばんきん
+わかりやすく言うと
ドア、フェンダー、ボンネットなど、外から見えるパネルの凹みを直す作業。ハンマーで叩いたり、専用の機械で引っ張り出したりします。
パネル交換ぱねるこうかん
+わかりやすく言うと
損傷がひどくて板金では直せない場合に、パネル(ドアやフェンダーなど)を丸ごと新しいものに交換する方法。新品部品か中古部品かで費用が大きく変わります。
職人の補足
ディーラーは「交換」と言うことが多いですが、うちでは「板金で直せないか」をまず検討します。直せるなら板金の方が安いし、修復歴もつきにくい。両方の見積もりを出して、お客様に選んでいただいています。
パテぱて必須
+わかりやすく言うと
板金で大まかな形を直した後、細かい凹凸を埋めるために塗る粘土のような材料。乾いたら削って、ボディの曲線に合わせます。
職人の補足
「パテを厚く盛って形を作る」工場もありますが、それは邪道。厚すぎると後で剥がれる原因になります。うちでは板金でできるだけ形を出して、パテは最小限にしています。「パテは薄く」が鉄則です。
よくある質問
Q. パテを使うと「修復歴あり」になる?
A. パテの使用だけでは修復歴にはなりません。修復歴は「骨格部分の修正・交換」が条件です。外板パネルの板金塗装は修復歴には含まれません。
研磨けんま
+わかりやすく言うと
紙ヤスリや電動ヤスリでパテや塗装面を削って、滑らかにする作業。塗装前の下地作りと、塗装後の仕上げの両方で行います。
職人の補足
研磨の良し悪しで仕上がりが決まると言っても過言ではありません。手を抜くと、塗装後に「何か歪んでる」となる。地味な作業ですが、一番時間をかける部分です。
溶接ようせつ
+わかりやすく言うと
金属同士を熱で溶かしてくっつける作業。パネル交換や、骨格部分の修理で必要になります。
職人の補足
最近の車は高張力鋼板(ハイテン)を使っているので、溶接の温度管理が重要。熱を入れすぎると強度が落ちてしまう。昔の車より繊細な作業が必要です。
塗装の工程
脱脂だっし
+わかりやすく言うと
塗装前に、ボディ表面の油分や汚れを落とす作業。油分が残っていると塗装が密着せず、剥がれの原因になります。
サフェーサーさふぇーさー必須
+わかりやすく言うと
塗装の「下地」となる塗料。パテの上に塗ることで、色の密着性を高め、防錆効果もあります。「サフ」と略されることも。
職人の補足
サフェーサーを省略すると、半年〜1年で塗装が浮いてきます。激安工場でよくあるトラブルの原因はここ。見えない部分ですが、絶対に省いてはいけない工程です。
調色ちょうしょく重要
+わかりやすく言うと
車の色を合わせるために、塗料を調合する作業。同じカラー番号でも、年式や日焼け具合で色が違うので、実際の車を見ながら微調整します。
職人の補足
これが塗装で一番難しい。メーカーのデータ通りに作っても合わないことがほとんど。「もう少し黄色を入れて…」と、職人の目で調整していく。42年やっていても、パールカラーの調色は毎回緊張しますね。
よくある質問
Q. 色ムラが出ることはある?
A. 一級塗装技能士がいる工場なら、まず出ません。ただし、激安工場だと調色を簡略化して色ムラが出ることも…。
クリアー塗装くりあーとそう
+わかりやすく言うと
色を塗った上から、透明な塗料を塗る作業。艶を出し、色を紫外線や汚れから保護する役割があります。
職人の補足
クリアーの厚みや艶の出し方で、仕上がりの印象が大きく変わります。「なんか違う」と感じるときは、だいたいクリアーの問題。
ぼかし塗装ぼかしとそう
+わかりやすく言うと
修理した部分と元の塗装の境目が目立たないように、徐々に色を薄くしていく塗装技法。これにより、自然な仕上がりになります。
職人の補足
「どこを直したかわからない」と言われる仕上がりは、このぼかし塗装の技術にかかっています。経験がないとできない、職人技の見せどころです。
塗装の種類
ソリッドそりっど
+わかりやすく言うと
キラキラ感のない単色の塗装。白、黒、赤などが代表的。調色が比較的しやすい。
メタリックめたりっく
+わかりやすく言うと
アルミ粉が入っていて、キラキラ光る塗装。ソリッドより調色が難しい。シルバーが代表的。
パールぱーるプロ向け
+わかりやすく言うと
パール粉(雲母)が入っていて、角度によって色が変わって見える塗装。「パールホワイト」が有名。2コート、3コートなど層の数で分類される。
職人の補足
パールは厄介です。粒の量、向き、光の当たり方…全部で色が変わる。同じ配合で同じように塗っても、「あれ、なんか違う」ということが普通にある。42年やっていても、パールの調色だけは「慣れた」とは言えません。
| 種類 | 特徴 | 調色難易度 |
|---|---|---|
| ソリッド | 単色、キラキラなし | ★☆☆ |
| メタリック | アルミ粉でキラキラ | ★★☆ |
| 2コートパール | パール粉で色が変化 | ★★★ |
| 3コートパール | 3層で複雑な輝き | ★★★+ |
水性塗料すいせいとりょう最新
+わかりやすく言うと
シンナーではなく水を溶剤として使う、環境に優しい塗料。新車の塗装ではほぼ主流になっています。
職人の補足
環境規制が厳しくなって、新車はほとんど水性塗料になりました。補修塗装でも水性を使う工場が増えていますが、乾燥に時間がかかるのが難点。専用の乾燥設備が必要なので、対応していない工場も多いですね。
トラブル用語(知っておくと安心)
色ムラいろむら
+わかりやすく言うと
塗装した部分と元の部分で、色が違って見える状態。調色の失敗や、塗り方の問題で起こります。
職人の補足
色ムラは、技術のない工場でよく起こります。うちでは一級塗装技能士が調色しているので、「どこを直したかわからない」と言われることがほとんどです。
ゆず肌(オレンジピール)ゆずはだ
+わかりやすく言うと
塗装面がオレンジの皮のように凹凸になっている状態。塗料の粘度、スプレーの距離、乾燥速度などが原因で起こります。
職人の補足
実は、新車でも多少のゆず肌はあります。問題は「元の状態と合っているか」。修理した部分だけツルツルでも、逆に違和感が出る。元のゆず肌に合わせるのも技術のうちです。
チリ合わせちりあわせ
+わかりやすく言うと
パネル同士の隙間(チリ)を均一に調整する作業。チリがズレていると、見た目が悪いだけでなく、雨漏りや風切り音の原因にも。
職人の補足
安い工場でよくあるトラブルが、このチリのズレ。パネル交換後にちゃんと調整しないと、ドアの開閉がおかしくなったり、隙間が不均一になったりします。
修復歴しゅうふくれき重要
+わかりやすく言うと
車の「骨格部分」を修正・交換した履歴。売却時の査定に影響します。外板パネル(ドア、フェンダーなど)の板金塗装は修復歴には含まれません。
よくある質問
Q. 板金塗装すると査定に影響する?
A. 骨格を触らない外板パネルの板金塗装なら、修復歴にはなりません。ただし、塗装履歴(再塗装の有無)は査定士が確認するので、多少影響することはあります。
設備・道具
塗装ブースとそうぶーす
+わかりやすく言うと
ゴミやホコリが付かないように、専用の部屋で塗装を行う設備。空気をフィルターで濾過し、温度・湿度も管理できます。
職人の補足
ブースがない工場は要注意。ゴミが付着すると、乾燥後に「ブツブツ」ができます。かなり高額な設備なので、ビニールの簡易ブースで済ませている工場も多いですが、仕上がりに差が出ます。
フレーム修正機ふれーむしゅうせいき
+わかりやすく言うと
車体を固定して、歪んだフレームを引っ張って直す大型の機械。認証工場の要件のひとつで、持っていない工場では骨格修正ができません。
スプレーガンすぷれーがん
+わかりやすく言うと
塗料を霧状に噴射して塗装する道具。圧力や距離、動かすスピードで仕上がりが変わります。
認証工場にんしょうこうじょう重要
+わかりやすく言うと
国(運輸局)の基準を満たした設備・人員・作業環境を持つ工場。認証番号が公開されていて、誰でも確認できます。
職人の補足
認証を受けていない工場が悪いわけではありませんが、「国が認めた基準」を満たしているかどうかは、一つの判断材料になります。うちは九州運輸局長認証工場(1-2887)です。
見積もり関連
指数しすう
+わかりやすく言うと
修理にかかる作業時間の目安。自研センターという機関が車種ごとに作成しており、「指数 × 工賃単価」で工賃が計算されます。保険会社の見積もりで使われることが多い。
職人の補足
指数はあくまで「標準的な作業時間」。実際には車の状態や損傷の程度で変わります。「指数より高い」と言われることもありますが、それは指数に含まれない作業が必要だからです。
工賃こうちん
+わかりやすく言うと
作業にかかる人件費。部品代とは別に計算されます。工場によって工賃単価(1時間あたりの金額)が異なります。
よくある質問
Q. ディーラーより安いのはなぜ?
A. ディーラーは工賃単価が高め(9,000円〜)で、交換修理が基本。板金塗装専門店は工賃単価が低め(6,000円〜)で、板金修理ができるので、結果的に安くなることが多いです。
部品代ぶひんだい
+わかりやすく言うと
交換する部品の費用。新品部品、リビルト部品(再生品)、中古部品で価格が大きく変わります。
| 種類 | 特徴 | 価格 |
|---|---|---|
| 新品(純正) | メーカー純正、品質保証あり | 高い |
| 新品(社外) | 純正以外のメーカー製 | やや安い |
| リビルト | 再生品、品質保証あり | 中程度 |
| 中古 | 廃車から取り外し | 安い |
職人の補足
「新品じゃないと不安」という方もいますが、中古部品でも状態が良ければ問題ありません。うちでは部品の状態を確認して、お客様に選んでいただいています。
最新技術(知っておくと便利)
ADASエーダス最新
+わかりやすく言うと
Advanced Driver Assistance System(先進運転支援システム)の略。自動ブレーキ、車線逸脱警報、アダプティブクルーズコントロールなど、運転をサポートする機能の総称です。
職人の補足
最近の車はADASがたくさん付いています。問題は、板金塗装後にキャリブレーション(校正)が必要になること。カメラやセンサーの位置がミリ単位でズレると、自動ブレーキが正しく作動しなくなる。専用の機材がないと対応できませんが、うちでは対応可能です。
よくある質問
Q. ADASの校正は必ず必要?
A. フロントガラス交換、バンパー脱着、フレーム修正などを行った場合は必要です。校正しないと、自動ブレーキが効かない・誤作動するなど危険な状態になります。
キャリブレーションきゃりぶれーしょん最新
+わかりやすく言うと
ADASのカメラやセンサーの位置・角度を正しく調整する作業。「校正」「エーミング」とも呼ばれます。
職人の補足
専用のターゲット(的)を車の前に置いて、カメラに認識させて調整します。専用の機材が必要なので、できない工場も多い。「見た目だけキレイ」で終わらせる工場もあるので要注意です。
高張力鋼板(ハイテン)こうちょうりょくこうはん最新
+わかりやすく言うと
普通の鉄板より強度が高い、薄くて軽い特殊な鋼板。燃費向上と安全性のために、最近の車のほとんどに使われています。
職人の補足
昔の車の鉄板は叩けば伸びたけど、ハイテンは硬くて伸びにくい。しかも熱を入れすぎると強度が落ちてしまう。溶接の温度管理がシビアになって、昔より繊細な作業が必要になりました。経験だけじゃなく、最新の知識も必要な時代ですね。
| 種類 | 強度 | 使用箇所 |
|---|---|---|
| 軟鋼板 | 〜270MPa | 外板パネル |
| 高張力鋼板 | 340〜590MPa | ピラー、メンバー |
| 超高張力鋼板 | 980MPa以上 | バンパー補強材 |
セルフリストアリングコートせるふりすとありんぐこーとプロ向け
+わかりやすく言うと
小さな傷が自己修復する特殊なクリアー塗装。トヨタやレクサスで採用。熱を加えると傷が目立たなくなる性質があります。
職人の補足
便利な機能ですが、補修塗装では専用のクリアーを使わないと性能が復元できません。普通のクリアーで塗ると、その部分だけ自己修復しなくなる。メーカーごとに対応が違うので、事前に確認が必要です。
アルミボディあるみぼでぃ
+わかりやすく言うと
鉄ではなくアルミニウムで作られたボディ。軽量で錆びにくいが、修理には特殊な技術と設備が必要。高級車や輸入車に多い。
職人の補足
アルミは鉄と性質が全然違う。叩き方も溶接方法も違う。「アルミだから」と断る工場も多いですが、うちでは輸入車ディーラーからの依頼も長年受けているので対応可能です。
用語がわからなくても大丈夫です
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