過失割合に納得いかない!交渉で変わる?福岡の板金塗装店が本音で解説

事故状況撮影

「8対2って言われたんですけど、納得いかないんです…」

先日、福岡市南区のお客様からこんなご相談がありました。信号待ちで停車中に追突されたのに、保険会社から「過失割合8対2」と言われたそうです。

えっ、止まってたのに2割も過失があるの? そう思いますよね。

実はこれ、ハザードランプを点けていなかったという理由でした。「そんなことで?」と驚かれるかもしれませんが、過失割合の世界では、こうした細かい事情が数字を大きく左右するんです。今回は、17年以上の保険対応経験から、知っておくと得する過失割合の話をお伝えします。

目次 閉じる

そもそも過失割合って何? 3分でわかる基本

過失割合とは、事故の責任を数字で表したものです。「あなたが3割悪い、相手が7割悪い」というやつですね。

ここで多くの方が勘違いしているのが、「警察が過失割合を決める」という誤解。実は警察は過失割合を決めません。警察がやるのは事故の記録(実況見分)だけ。過失割合を決めるのは、保険会社同士の交渉なんです。

■ 過失割合が影響するもの

過失割合は「もらえる賠償金の額」に直結します。たとえば修理代が100万円で、あなたの過失が2割なら、相手から受け取れるのは80万円。残り20万円は自己負担か、自分の車両保険を使うことになります。だから、たった1割の違いでも、金額にすると10万円単位で変わってくるんです。

「うちのお客様の実例」から学ぶ過失割合

教科書的な説明より、実際の事例のほうがわかりやすいですよね。当社で対応した事故のうち、特に「えっ、そうなの?」と驚かれることが多いケースをご紹介します。

【事例1】駐車場での接触事故 結果:50対50

状況:ショッピングモールの駐車場で、バックで出ようとしたAさんと、通路を走行中のBさんが接触。

Aさんの主張:「相手が猛スピードで来たから避けられなかった」

結果:50対50

ポイント:駐車場内は「道路交通法」の適用外。基本的にお互い様の50対50からスタートします。「相手が悪い」と思っても、駐車場内では過失ゼロはほぼ取れないと思っておいたほうがいいです。

【事例2】右折車vs直進車 結果:80対20→90対10に修正

状況:交差点で右折しようとしたトラックと、直進してきた軽自動車が衝突。

当初の提示:右折車80:直進車20

修正後:右折車90:直進車10

何が変わったか:直進車のお客様がドライブレコーダーを提出。映像を確認すると、右折車が対向車の陰から急に出てきたことが判明。「直進車が避けられなかったのは仕方ない」と認められ、過失が10%減りました。ドラレコ、本当に大事です。

【事例3】追突事故なのに10対0にならなかったケース

状況:高速道路で渋滞のため減速したところ、後続車に追突された。

被害者の期待:「追突されたんだから10対0でしょ?」

実際の結果:85対15

理由:被害者側が急ブレーキをかけていたことが発覚。「追突した側が悪い」のは大前提ですが、急ブレーキには「後続車への配慮義務違反」が問われることがあります。ぶっちゃけ、追突でも10対0は意外と難しいんです。

事故パターン別 過失割合の図解

よくある事故パターンを図で見てみましょう。基本の過失割合と、修正される要因がひと目でわかります。

追突事故

A車 B車 💥 基本:A車 0% / B車 100%

基本過失割合

前車 0 : 後車 100

【修正要因】前車が急ブレーキ→20%加算
前車がハザード不点灯→10%加算

右折車 vs 直進車

A B 💥

基本過失割合

直進車 20 : 右折車 80

【修正要因】直進車の速度超過→30:70に
右折車が徐行なし→15:85に

駐車場内の事故

A B 💥 ※道路交通法の適用外エリア

基本過失割合

バック車 50 : 通路走行車 50

【修正要因】一方が停止中→70:30に
通路側が徐行なし→40:60に

車線変更での接触

A B 💥

基本過失割合

直進車 30 : 車線変更車 70

【修正要因】ウインカーなし→20:80に
直進車が加速した場合→40:60に

あなたの事故パターンをチェック|過失割合シミュレーター

「自分の事故だと、過失割合はどうなるの?」気になりますよね。下のシミュレーターで、あなたの事故パターンに近いものを選んでみてください。基本の過失割合と、修正される可能性のある要因がわかります。

STEP1:事故のパターンを選んでください

過失割合の「基本パターン」一覧

過去の判例をもとに、典型的な事故パターンの基本過失割合をまとめました。ただし、これはあくまで「基本」。実際の事故状況によって修正されます。

事故パターン 基本割合 修正要素の例
追突事故 100:0 前車の急ブレーキ→80:20に
右折車vs直進車 80:20 直進車のスピード超過→70:30に
車線変更での接触 70:30 ウインカーなし→80:20に
駐車場内の事故 50:50 一方が停止中→70:30に
四輪車vs歩行者(横断歩道) 100:0 歩行者の飛び出し→80:20に
四輪車vs自転車 80:20 自転車の信号無視→50:50に

※判例タイムズ38号「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」を参考に作成。個別の事故状況により変動します。

過失割合を有利にする3つのポイント

17年間、年間280件以上の保険対応をしてきた経験から、「これをやっておけば有利になる」というポイントをお伝えします。

1. ドライブレコーダーは必須

正直に言います。ドラレコがあるかないかで、結果が180度変わることがあります。

「言った言わない」の水掛け論になったとき、映像という客観的証拠があれば一発で決着がつきます。当社のお客様でも、ドラレコ映像の提出で過失割合が修正されたケースは年間20件以上あります。

おすすめは前後2カメラタイプ。追突されたときの証拠にもなりますし、価格も1万円台からあります。「事故ってからでは遅い」ので、まだの方は今すぐ付けてください。

2. 事故直後の写真を撮りまくる

事故が起きたら、スマホで写真を撮りまくってください。

■ 撮っておくべきもの

  • 自分の車の損傷箇所(近くから・遠くから)
  • 相手の車の損傷箇所
  • 事故現場の全景(信号、標識、道路状況)
  • ブレーキ痕があれば必ず撮影
  • 相手の車のナンバープレート

「そんな余裕ないよ」と思うかもしれませんが、この写真が後で効いてきます。保険会社への説明がスムーズになりますし、相手が嘘をついても「写真と違いますよね?」と言えます。

3. 保険会社の最初の提示を鵜呑みにしない

これ、声を大にして言いたいんですが…

保険会社の最初の提示は、交渉のスタートラインです。

保険会社も商売です。最初から「あなたに有利な数字」を出してくることは、まずありません。「8対2ですね」と言われても、「なぜその割合なのか、根拠を書面で説明してください」と言っていいんです。

実際、当社経由で弁護士に相談されたお客様の約3割は、過失割合が修正されています。

過失割合に納得できないときの対処法

ステップ1:保険会社に根拠を確認する

まずは「なぜその過失割合なのか」を保険会社に確認しましょう。判例タイムズ(通称:判タ)という本に基準が載っているので、「判タの何ページを根拠にしていますか?」と聞くと、担当者も適当なことは言えなくなります。

ステップ2:弁護士に相談する

自動車保険に「弁護士費用特約」が付いていれば、弁護士費用は保険でカバーされます。使わないともったいないです。

「弁護士に相談するほどの事故じゃない」と思うかもしれませんが、たとえば過失割合が1割変わるだけで、修理代30万円の事故なら3万円の差が出ます。弁護士費用特約があるなら、気軽に相談していいと思います。

■ 弁護士費用特約の確認方法

保険証券の「特約」の欄に記載があります。わからなければ保険会社に電話で確認できます。年間数千円のオプションですが、いざというときの安心感が全然違います。

ステップ3:ADR(裁判外紛争解決手続)を利用する

裁判は大げさだけど、保険会社との交渉が平行線…という場合は、「交通事故紛争処理センター」という機関があります。無料で利用でき、中立的な立場で仲裁してくれます。

【現場からの本音】過失割合が決まらず、愛車が直せない…その時どうする?

事故で損傷したトヨタ・クラウンの入庫写真

※ 実際に入庫されたお客様のクラウン(許可を得て掲載)

入庫したんです、先日。
見るも無惨な姿になった、このトヨタ・クラウンが。

「一刻も早く、元通りにしてあげたい」
私たち職人はそう思いました。しかし、悔しいことに、修理に着手するまで「丸1ヶ月」も待たされてしまったのです。

なぜだか分かりますか?
「過失割合」のトラブルです。

誰が見ても相手方の過失が大きい事故でした。それなのに、驚くべきことに相手の保険会社が提示してきたのは、納得しがたい「80:20」という数字。
「こんな理不尽な話、あっていいのでしょうか?」
お客様の怒りはもっともです。

直したくても、GOサインが出ないから直せない。
工場の隅で、ホコリを被っていく愛車を見るこの「もどかしさ」。私たち修理屋も、本当に胸が痛むんです。

その時、私はお客様にこうアドバイスしました。

「〇〇さん、悔しい気持ちは痛いほど分かります。でも、これ以上の交渉は『法律のプロ』に任せませんか?
そのための『弁護士特約』です。僕は車の傷を直すプロですが、過失割合をひっくり返すプロではない。それぞれのプロを使い倒して、〇〇さんは早く日常生活に戻ってください」

「修理屋視点」からの結論です。
もし過失割合に少しでも不満があれば、迷わず弁護士に相談してください。
そして、車の修理に関しては、私たちに「一番綺麗に、安く直す方法」をご相談ください。
過失割合で負けた分を、リサイクルパーツ活用などの「技術と知恵」でカバーする。
それこそが、私たち板金塗装専門店の腕の見せ所ですから。

弁護士費用特約、使わないともったいない

「弁護士に相談なんて大げさ…」と思っていませんか?

実は、自動車保険の加入者の約7割が弁護士費用特約に加入しているというデータがあります(損害保険料率算出機構、2023年時点)。つまり、あなたの保険にも付いている可能性が高いんです。

■ 弁護士費用特約の実態

加入率

約70%

実際に使ったことがある人

約5%

そう、「付いてるけど使ったことがない」という人が圧倒的に多いんです。年間2,000〜3,000円のオプション料金を払っているのに、いざというときに使わないのは、正直もったいないですよね。

■ こんなときに使えます

  • 過失割合に納得がいかない
  • 相手の保険会社の対応が悪い
  • 示談交渉が進まない
  • 慰謝料の金額に不満がある
  • 後遺障害の等級認定に疑問がある

当社のお客様でも、「弁護士費用特約があるの知らなかった」という方が少なくありません。保険証券を確認するか、保険会社に電話一本で確認できます。事故に遭ってからでは遅いので、今のうちに確認しておきましょう。

過失割合が決まるまで、どのくらいかかる?

「いつになったら過失割合が決まるの?」これも、よくいただく質問です。

結論から言うと、事故の内容と双方の主張によって大きく変わります。当社で対応した事例をもとに、目安をお伝えします。

ケース 期間の目安 補足
軽微な事故
(双方の主張が一致)
2週間〜1ヶ月 追突など明らかな事故はスムーズです
双方の主張が異なる
(「言った言わない」状態)
1〜3ヶ月 ドラレコがあると短縮できる可能性あり
弁護士介入・ADR
(紛争処理センター利用)
3〜6ヶ月 専門家の判断を仰ぐため時間がかかります
裁判
(訴訟を起こした場合)
1年以上 最終手段。金額が大きい場合に検討

当社のお客様の平均は約1.5ヶ月です。修理と並行して保険会社とのやり取りを進めるので、お車が戻ってくる頃には過失割合も決まっているケースがほとんどです。

ちなみに、過失割合が決まらないと修理ができないわけではありません。「過失割合の交渉中だけど、先に修理したい」という場合も対応できますので、ご相談ください。

10対0の「もらい事故」でも油断できない理由

「追突されたから10対0。自分は何もしなくていいでしょ?」

…と思いたいところですが、実は10対0の事故こそ注意が必要なんです。

■ 10対0の落とし穴

過失ゼロの場合、あなたの保険会社は「示談交渉」ができません

なぜかというと、法律上、あなたの保険会社は「利害関係がない」とみなされるから。つまり、相手の保険会社と自分で交渉しなければならないんです。

「えっ、自分でやるの?」と驚かれる方が多いですが、これが10対0事故の現実です。

■ 10対0事故でよくあるトラブル

1. 修理費を値切られる

相手の保険会社から「この修理費は高すぎる」「中古部品で十分」と言われるケースがあります。プロの見積もりがないと、言いなりになってしまうことも。

2. 代車費用を出してもらえない

「代車は認められません」と言われることがあります。実は、代車費用は「必要性」を証明すれば請求できるケースがほとんどです。

3. 示談を急かされる

「早く示談書にサインしてください」と急かされ、十分な補償を受けられないまま終わってしまうケースも。一度サインすると、原則として追加請求はできません。

■ 10対0事故のときにやるべきこと

1. 弁護士費用特約を確認する

10対0でも弁護士費用特約は使えます。むしろ、自分の保険会社が示談代行できない10対0事故こそ、弁護士の出番です。

2. 修理工場から見積書をもらう

相手の保険会社が「この金額は高い」と言ってきても、プロの見積書があれば交渉できます。当社では、保険会社への説明用に詳細な見積書を作成しています。

3. 示談書にすぐサインしない

「これで終わりにしましょう」と言われても、すぐにサインする必要はありません。内容を確認し、納得できない点は交渉しましょう。

10対0事故でお困りの方へ

当社では、10対0事故の場合も相手保険会社への対応をサポートしています。「何を言われているかわからない」「これで正しいの?」など、不安なことがあればお気軽にご相談ください。見積もりは無料です。

過失割合でお悩みだったお客様の声

福岡市東区 40代男性
追突事故 / 過失割合 100:0

信号待ちで追突されました。相手の保険会社から「過失割合は100対0です」と言われたものの、修理の手続きや書類のやり取りが面倒で困っていました。車の修理.comさんに相談したら、保険会社との連絡から修理完了まで全部やってくれて、本当に助かりました。代車もすぐ用意してもらえたので、仕事にも支障が出ませんでした。

福岡市中央区 30代女性
右折時の衝突 / 過失割合 80:20→70:30に修正

右折しようとしたら直進車とぶつかってしまい、最初は「あなたが8割悪い」と言われました。でも、相手がかなりスピードを出していたんです。こちらで相談したら「ドラレコの映像を提出してみましょう」とアドバイスをもらい、提出したところ70:30に修正されました。1割違うだけで5万円くらい変わったので、相談して本当によかったです。

糟屋郡 50代男性
駐車場内の接触 / 過失割合 50:50

ショッピングモールの駐車場でバックしてきた車にぶつけられました。「止まってたのに50:50はおかしい」と納得いかなかったんですが、駐車場内は道路交通法の適用外で、基本50:50になると丁寧に説明してもらい、納得できました。保険を使うか自費にするかの判断も一緒に考えてくれて、結局自費のほうが得だとわかりました。こういう相談ができる工場は貴重ですね。

よくあるご質問

Q過失割合は誰が決めるのですか?

A

保険会社同士の交渉で決まります。警察は過失割合を決定しません。納得できない場合は、弁護士への相談や裁判で争うことも可能です。「警察が8対2って言ってた」という方がいますが、警察は事故の状況を記録するだけで、過失割合には関与しないんです。

Qドライブレコーダーがあれば過失割合は有利になりますか?

A

はい、有利になるケースが多いです。実際に当社のお客様でも、ドラレコ映像の提出後に過失割合が8:2から9:1に修正された事例があります。「言った言わない」の水掛け論を防げるのが最大のメリットです。

Q過失割合に納得できない場合はどうすればいいですか?

A

まず保険会社に根拠の説明を求めましょう。「判例タイムズの何ページを根拠にしていますか?」と聞くと効果的です。それでも納得できなければ、弁護士への相談をおすすめします。弁護士費用特約があれば、費用負担なく相談できます。

Q10対0の事故でも自分の保険を使うことはありますか?

A

あります。相手が無保険だったり、支払い能力がない場合は、自分の車両保険や人身傷害保険を使うケースがあります。「10対0なのに自分の保険?」と納得いかないかもしれませんが、相手からお金を回収できないよりはマシです。なお、この場合の等級への影響は保険会社によって異なりますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

当社の保険対応サポート

正直なところ、事故に遭ったときって頭が真っ白になりますよね。保険会社とのやり取り、相手との交渉、修理の手配…やることが山積みです。

当社では、修理だけでなく保険対応も丸ごとサポートしています。

認証工場 九州運輸局長認証工場(認証番号 1-2887)
保険対応実績 年間約280件(損保ジャパン、東京海上日動ほか20社以上対応)
業界認定 損害保険会社推奨指定工場
対応内容 保険会社への連絡・交渉代行、書類作成、進捗報告まで

「事故の対応、全部お任せしたい」という方は、お気軽にご相談ください。見積もりは無料です。

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