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軽い接触事故で保険を使わない場合、相手の修理工場へ直接支払うか、保険会社を通じて示談交渉だけ依頼するのが安全です。保険を使うか自費かは、修理代だけでなく、今の等級・保険料・車両保険の有無によって変わります。保険会社への相談だけでは等級は下がらないので、まず「使った場合・使わない場合」を比べてから決めましょう。
軽い接触事故が起きたら、まず最初にやること
「保険を使うかどうか」を考える前に、事故のすぐあとにやることがあります。ここを間違えると、あとで「保険が使えない」「思わぬ請求がきた」ということになりかねません。むずかしくないので、順番に見ていきましょう。
軽い物損でも、警察への届出は運転者の義務です。届け出ないと「交通事故証明書」が発行されず、あとで保険を使いたくなっても使えません。「たいしたことない」と思っても、必ず呼んでください。
一度成立した示談は、原則あとから取り消せません。事故現場での「これで済ませましょう」「現金で」は絶対に避けてください。金額は、修理が終わって正式な見積りが出てから決めます。
相手の氏名・連絡先・車のナンバー・保険会社を控えます。傷の状態、両方の車の位置、現場の様子をスマホで撮っておくと、あとの話し合いがスムーズです。
使うか使わないかは、この時点で決めなくて大丈夫です。電話で相談するだけなら、等級は下がりません。まず連絡して、状況を伝えておきましょう。判断はそのあとで構いません。
ここまでが事故直後の初動です。落ち着いたら、次の「保険を使うか・使わないか」「どう支払うか」を考えていきます。
軽い接触事故で保険を使わない場合の支払い方法
軽い接触事故を起こしてしまったとき、まず頭をよぎるのが「保険を使うと等級が下がる」という不安ですよね。
私も正直に言うと、この仕事を始めた頃はお客様から「保険使った方がいいですか?」と聞かれても、うまく答えられませんでした。なんとなく「修理代が高ければ使った方がいい」くらいの感覚だったんです。
でも、福岡で40年、何百件と事故対応をする中で、「あのとき保険を使わなければよかった」というお客様の声を何度も聞きました。逆に「使っておけばよかった」という後悔も。そこで、きちんと計算して説明できるようにしたのが、今回お伝えする内容です。
2024年、当店には「保険を使うべきか」という相談が47件ありました。そのうち約6割のお客様が最終的に自費を選択し、結果的に保険料の節約に成功しています。
相手への支払い方法は3パターン
保険を使わずに自費で相手の修理代を支払う場合、方法は3つあります。結論から言うと、①か②をおすすめします。③は正直おすすめしません。理由も含めて説明しますね。
最も安全な支払い方法です。相手が修理を完了した後、修理工場に直接振り込みます。領収書も発行されるので、「言った・言わない」のトラブルを防げます。
保険会社に連絡して、示談交渉だけ依頼します。確定した金額を自分で支払えば、保険金は使わないので等級に影響しません。意外と知られていないんですが、保険会社は「相談窓口」として使えるんです。
相手の口座に直接振り込む方法もありますが、正直おすすめしません。後から追加請求されるリスクがあるからです。どうしてもこの方法しかない場合は、必ず示談書を作成してください。
先月のお客様のケースです。駐車場で隣の車のバンパーに接触してしまい、相手の修理見積もりは8万円。現在の等級は12等級でした。
保険を使うと等級が3つ下がり、9等級に。年間保険料が約4万円上がって、3年間で約12万円の負担増になる計算でした。
結果的にお客様は自費で8万円を支払い、差し引き4万円の節約になりました。「教えてもらわなかったら、迷わず保険使ってました」とおっしゃっていたのが印象的でした。
支払いのタイミングと注意点
支払いのタイミング、これ本当に大事です。タイミングを間違えたせいで、余計なお金を払う羽目になったお客様を何人も見てきました。
支払いは「修理完了後」が鉄則
事故直後、その場で現金を渡すのは絶対にやめてください。気持ちはわかります。相手に申し訳ないとか、早く終わらせたいとか。でも、修理が終わってからでないと正確な金額はわかりません。
修理完了後に、正式な見積書・請求書をもらってから支払いましょう。
3年前、お客様から泣きそうな声で電話がありました。「事故現場で5万円渡したのに、後から30万円の修理代を請求された」と。
結局、示談書もなく現金を渡していたため、追加請求を断る根拠がなく、大変な思いをされました。その場での現金手渡しは、何があっても避けてください。
示談書の書き方と必要性
保険会社を通さない場合、示談書の作成は必須です。面倒に感じるかもしれませんが、これがあなたを守る「お守り」になります。
示談書に書くべき内容
・事故の日時と場所
・お互いの氏名・連絡先
・損害の内容と金額
・支払い方法と期日
・「これ以上の請求はしない」という清算条項(これが一番大事!)
示談書のひな形は、保険会社の公式サイトからダウンロードできます。自分で作るより、公式のものを使った方が安心ですよ。
保険を使うか使わないかの判断基準
軽い接触事故で保険を使うか使わないかは、次の3つの軸で判断します。
①修理代の金額:修理代が「3年間の保険料アップ額」より安ければ自費が有利になりやすいです。ただし、いくらアップするかは等級や保険料で変わるため、金額だけで一律には決められません。
②相手の対応:相手が不明確だったり、後から追加請求をしてきそうな場合は、トラブルを避けるため「保険報告」が安全です。
③自分の等級:等級(保険の割引ランクのこと。長く無事故だと上がって保険料が安くなります)が低い人ほど、保険を使ったときの値上がりの負担が重く、自費のほうが有利になりやすいです。
「修理代が安く・相手が誠実で・等級が高い」なら自費、ひとつでも不安があれば、まず保険会社へ相談するのが損をしない判断です。
「なんとなく」で決めないでください。これ、計算すれば答えが出ます。ポイントは「修理代」と「3年間の保険料アップ額」の比較です。修理代の方が安ければ自費、高ければ保険を使う。シンプルですよね。
等級ダウンと保険料への影響
物損事故で保険を使うと、通常は3等級ダウンします。さらに「事故あり係数」が3年間適用されるため、保険料が大幅に上がります。
損害保険料率算出機構の統計によると、3等級ダウン事故の場合、平均で年間約4〜5万円の保険料アップになります。これが3年間続くので、合計12〜15万円の負担増が一般的です。
出典:損害保険料率算出機構
損得は「人によって違う」ので、早見表では決められません
ネットでよく「修理代◯万円以下なら自費」といった早見表を見かけますが、あれを鵜呑みにすると損をすることがあります。なぜなら、保険を使ったときの値上がり額は、人によって大きく変わるからです。
同じ修理代でも、次のような条件で「得か損か」は変わります。
・今の等級(割引ランク。高い人ほど値上がりの影響が大きいことも)
・今の保険料(元の金額しだいで負担感が変わります)
・車両保険のあり・なし(自分の車も直すかどうか)
・事故あり係数の残り(過去の事故歴による割増がまだ残っているか)
これらを全部ふまえないと、正確な損得は出せません。だからこそ、「あなたの場合」で計算することが大事です。
一番確実なのは、保険会社に「使った場合」と「使わなかった場合」の保険料シミュレーションを依頼することです。電話で聞くだけなら等級は下がりません。当店でも、修理代の見積りと合わせて「どちらが得か」を一緒に考えますので、迷ったら遠慮なくご相談ください。
「自費が得」と分かっても、肝心の修理代がわからなければ判断できませんよね。当店では板金修理や中古パーツの活用で、ディーラーより大幅に費用を抑えられます。部位ごとの料金目安をディーラー価格と比較して掲載しています。
ここだけの話、保険会社の担当者によっては「この金額なら保険使わない方がいいですよ」と教えてくれることもあります。全員ではないですが、親切な担当者に当たると本当に助かります。
なので、まずは保険会社に電話してみるのが正解です。電話しただけで等級は下がりません。
保険会社に電話する前に、まず修理代の目安を知りたい方へ。傷をスマホで撮ってLINEで送るだけで、概算と「保険・自費どちらが得か」をお伝えします。夜に送っていただいても、翌朝には返信します。
福岡・博多区/40年の修理工場
保険のことも、修理のことも、まとめて相談できます。
「何から聞けばいいかわからない」――そんな状態で大丈夫です。事故のあとから車が戻ってくるまで、私たちが一緒に進めます。
「使った場合」と「使わなかった場合」、どちらが安く済むか、その場で計算してお伝えします。むずかしい保険の話も、かみくだいて説明するので大丈夫です。
保険を使うときは、保険会社の担当者(修理代を決める査定の人)との話し合いも、私たちが代わりに対応します。専門的なやり取りはお任せください。
部品を交換せず、できるだけ板金(へこみをならして直す方法)で直します。こうすると「事故車」の記録が残らず、将来売るときの値段が下がりにくくなります。
傷をスマホで撮って送るだけで、だいたいの金額がわかります。修理中は無料の代車をお貸しするので、毎日の生活を止めずにすみます。
「保険のこと」も「相手とのやり取り」も「修理代」も、まとめて聞いてください。
よくある質問
まとめ
- 事故直後はどんなに軽くても警察を呼ぶ(交通事故証明書のため)
- 支払いは修理工場へ直接、または保険会社経由が安全
- 事故現場での現金手渡しは絶対に避ける
- 示談書は必ず作成、清算条項を忘れずに
- 保険を使うか自費かは、修理代だけでなく等級・保険料・車両保険で変わる
- 保険会社に電話するだけなら等級は下がらない
- 迷ったら、まず保険会社に相談する
40年この仕事をしてきて思うのは、「知っているかどうか」で損得が大きく変わるということです。
保険を使うべきか迷っている方は、遠慮なくご相談ください。電話でもLINEでも構いません。計算して「こっちがお得ですよ」とお伝えすることはできます。
福岡で事故に遭われた方、修理のことだけでなく「保険のこと」「相手との交渉のこと」も、お気軽にどうぞ。
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